東海道かわさき宿交流館
>
新着情報

新着情報

  • 2021/11/01 「救う過去、つなぐ未来-川崎市市民ミュージアム被災後活動報告展-」を開催しました。

    201910月、のちに「令和元年東日本台風」と名付けられた台風19号は、東日本を中心に大きな爪痕を残しました。川崎市においても、各地で様々な災害が発生し、川崎市市民ミュージアムも、9つある地下収蔵庫全てが浸水。収蔵品約23万点が被災するという甚大な被害を受けました。

    この被災直後から、市民ミュージアムでは水没した資料の劣化を食い止める応急処置や修復を進めており、その活動の一端を紹介した展覧会を、東海道かわさき宿交流館において開催しました。

    会場では、被災直後から現在までの収蔵品レスキュー活動の様子を、写真パネルを中心に展示し、このほか、実際に現場で使用した道具や作業着、映像記録なども紹介しました。来館された方々からも、「ここまで大きな被害を受けていたとは知らなかった」という声が多数寄せられ、ミュージアムの現状や収蔵品復旧への取り組みを、広く市民に伝える機会となりました。

     

  • 2021/11/01 2021年7月17日(土)第28回街道講演会「琉球王国からの使者~江戸上り~」を開催しました。

     琉球王国は1429年に成立し、約450年の長きに渡って現在の沖縄本島のほか、奄美諸島や八重山諸島までを勢力下においた王政の国です。中国をはじめ日本、朝鮮などのアジア諸国と外交・貿易を通して発展していきました。

    この琉球王国が1609年に薩摩の支配下に入って以降、琉球から江戸の徳川将軍へ使節団を派遣する「江戸上り」が17回実施されました。

    東海道かわさき宿交流館では、往復4000㎞を越える「江戸上り」の道中について、上里隆史先生を講師に招きご講演いただきました。 

    講演会では、当時の使節団員が記した日記や、琉球使節が描かれた図絵などを紐解きながら、江戸上りの目的や道中に行われた現地交流のほか、江戸時代の人々が琉球という異国からの使者に熱狂していた様子について、楽しく分かりやすく解説いただきました。来場者からも、「もっと詳しく学びたい」との声が多く聞かれ、琉球と日本の交流について興味関心を抱くきっかけとなる講演会となりました。

     

  • 2021/07/30 「日本地名研究所40年の歩み展」を開催しました。

     日本全国には多種多様な地名が存在しており、その土地土地の地形や歴史的事象、文化が由来にもなっているものも多く見られます。こうした地名は、各地の団体または個人によって学際的視点から研究調査が行われてきました。その研究の総本山的な役割を担う「日本地名研究所」はここ川崎で誕生しました。

    2021年は日本地名研究所が設立されてから40年。また、研究所設立に尽力した民俗学者、谷川健一さんの生誕100年の年にも当たります。東海道かわさき宿交流館ではこれらを記念して、「日本地名研究所40年の歩み」展を開催しました。

    会場では、日本地名研究所が全国各地で行った活動について記した年表や谷川健一さんの功績を紹介したパネルのほか、これまでに発表された多数の研究書籍などを展示しました。見学に訪れた方からも、「地名について興味が湧いた」や、「古い地名についてもっと知りたい」など多くの感想が寄せられ、人々の興味関心を引く展覧会となりました。

  • 2021/05/13 2021年4月17日(土)江戸時代の粋に遊ぶ「民謡さまざま」を開催しました。

     『ソーラン節』や『花笠音頭』、『炭坑節』のほか、数多く存在する「民謡」の多くは、農作業や漁業、山仕事の際に、みんなで呼吸を合わせたり、士気を高める時などに歌われてきた労作歌です。ほかにも祝い歌や踊り歌、宗教歌など、さまざまな場面でも歌われてきました。そのどれもが、その土地で暮らす人々の生活から誕生しているため、気候風土が変われば、曲調なども全く異なってきます。

    今回、交流館で開催した江戸時代の粋に遊ぶでは、全国各地の「民謡」を、村松喜久則さん、京極加津恵さん、モード・アルシャンボーさん、藤田淳哉さん、月岡雪子さんにご披露いただきました。コロナ禍の中、旅に出るのも難しいご時世だからこそ、歌で旅気分を味わって欲しいと、日本橋から京都まで、各地の民謡と語り、踊りを交えながら東海道を巡るという演出に、会場の皆さんも情景を思い起こしながら楽しんでいる様子でした。このほか、民謡漫才など楽しい演目も披露され、民謡の明るい響きに、気持ちまで晴れ渡るような公演となりました。

     

     

  • 2021/04/14 2021年3月6日(土)江戸時代の粋に遊ぶ「古曲~河東節三味線」を開催しました。

    「古曲」とは三味線音楽の分類名の一つで、河東節、一中節、宮園節、荻江節の4種類の三味線音楽を指します。そのうちの「河東節」は、江戸で生まれた浄瑠璃で、初代・十寸見河東が享保2年(1717)に創始したとされています。初期の頃は、様々な歌舞伎の演目に伴奏音楽として出演していましたが、次第に上方音楽に圧され、お座敷浄瑠璃として行われるようになりました。現在は『助六所縁江戸桜』でのみ歌舞伎に出演しています。

    今回、交流館で開催した江戸時代の粋に遊ぶでは、この「河東節」を、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されている山彦千子さんをはじめ、山彦まさ予さん、十寸見東里さんをお招きし、ご披露いただきました。

    演奏の開始と共に響き渡る、歯切れのよい音と粋な語り口に、一瞬にして華やかな世界に包まれる会場。皆さんも古風で上品な江戸音楽に聞き入るなど、伝統芸能の奥深さに触れることのできた公演となりました。

  • 2021/03/19 2021年2月17日(水)第13回「講談de交流」を開催しました。

    新型コロナウイルスの流行により、「当たり前」だったことが、当たり前でなくなった日々が続く中、東海道かわさき宿においても様々な対策を取りながら、前座の一龍斎貞奈さん、二つ目の田辺いちかさんをお招きし、第13回「講談de交流」を開催しました。

    初めに貞奈さんによる、江戸前期の豪商「紀伊国屋文左衛門」の物語の披露。はつらつとした声で紡がれる、文左衛門と船乗りたちの命がけの航海に、会場が引き込まれていく様子が見られました。続いていちかさんによる、家康の家来で、臆病者の旗本平松金次郎が、それを克服し戦で大手柄をたてるという物語「臆病一番槍」の一席。仲入り後は、終戦後の東京が舞台の「曲馬団の女」を披露いただきました。いちかさんの熱のこもった講談に、皆さん笑い、時に涙しながら聞き入っていました。

    今回は初めての講談を聞いたという方も多く、出演されたお二人からも、「会場の反応がとても良い刺激となった」との声をいただき、来場者だけでなく演者にも楽しみを与えらえるイベントとなっているようです。

  • 2021/03/19 佐藤惣之助生誕130年記念企画展「多彩な惣之助」を開催しました。

    大正から昭和にかけて活躍した詩人であり作曲家でもある佐藤惣之助が川崎に生まれて今年で130年。それを記念した企画展を東海道かわさき宿交流館において開催しました。

    惣之助は51年の生涯のなかで、多くの詩集を刊行していますが、それだけに留まらず、句集や随筆、小説、釣書に至るまで、自由な創作活動に打ち込んでいました。また、『川崎小唄』や『川崎音頭』の作詞に始まり、『赤城の子守歌』や『青い背広で』、『大阪タイガースの歌』などの数々のヒット曲も手掛けました。

    展覧会では、こうした惣之助の創作活動と、そこで培われた華やかな交友関係などについてパネルで紹介しました。このほか会場において、惣之助の生い立ちや交流について分かりやすく紹介した映像作品の上映、直筆の俳句や小説、惣之助が作詞した曲が収録されているレコードを展示するなど、「より深く惣之助を知ることができる展示だった」など、好評を得た展覧会となりました。

  • 2021/03/19 2020年9月16日(水)第16回「お昼の落語」を開催しました。

     コロナ禍によるイベントの延期が続くなか、今回ようやく参加人数の制限を加えたうえで、「お昼の落語」を開催することができ、前座の春風亭枝次さん、二つ目の春風亭一蔵さんにご出演いただきました。

    一席目の演目は、枝次さんによる「かぼちゃ屋」。かぼちゃ売りと客の滑稽なやり取りに、会場からクスクスと笑いが漏れていました。

    二席目はちょうど相撲が9月場所の最中だということで、一蔵さんによる相撲の噺「佐野山」。親孝行な十両力士佐野山の窮状を救うため、わざと負けてやる横綱谷風の滑稽だけどグッとくる人情噺に、みんな聞き入っていました。仲入り後、一蔵さんよりもう一席、演目「試し酒」の披露。主人のために5升の酒を飲むことになった、大酒飲みの奉公人久造の話で、おいしそうに酒を飲む仕草に釣られて、お客さんの首も自然に動くなど、すっかり落語の世界に引き込まれている様子でした。

    出演いただいたお二方も、やっと生の落語を聞いてもらえる機会ができたと、心から喜んでいた姿が印象的な公演となりました。

  • 2021/03/19 2020年8月22日(土)江戸時代の粋に遊ぶ「長唄」を開催しました。

    今から300年以上前、18世紀の初めごろに歌舞伎の音楽として発展してきた「長唄」は、笛や太鼓などと一緒に舞台上で演奏するという大人数の編成が特徴の三味線音楽です。のちに歌舞伎から離れ、お座敷で聞く鑑賞用の音楽としても親しまれるようになりました。

    長唄は、唄、三味線、笛、太鼓など様々な音色で華やかに舞台を彩っていきます。浪曲などとは違い、心情や情景を音で表現するところが、大きな魅力とも言えます。

    今回、交流館で開催した江戸時代の粋に遊ぶでは、この「長唄」を、唄方の杵屋佐喜さん、三味線方の芳村伊十冶郎さん、杵屋五助さんをお招きして、ご披露いただきました。当日は、『都鳥』のほか、夏を感じさせる『岸の柳』や、元々は浄瑠璃音楽だった勇壮な『大薩摩』を演奏いただきました。曲が始まった瞬間、長唄の軽やかな響きに耳を奪われ、皆さん真剣に聞き入っていました。また、トークコーナーでは演者視点からの長唄の楽しみ方を聞く機会を得るなど、長唄の魅力をたっぷり堪能できる公演となりました。

  • 2021/03/19 2020年7月18日(土)第24回街道講演会「東海道B級グルメ旅」を開催しました。

    都道府県だけでなく、地域ごとに数多くの食に関する名物が存在するグルメ大国日本。旅に出れば、その土地土地の味覚を楽しむことができ、それを目的の一つにしている人も多いかもしれません。

    こうした名物は、江戸時代にはすでに各地に誕生していました。ですが、当時は現代のように保存技術や交通手段が発展していないため、名物は小腹を満たすものとして多くの旅人に愛されていたようです。

    東海道かわさき宿交流館では、宿場ごとに発展した食文化について、山本光正先生を講師に招き、「東海道B級グルメ旅」という演題でご講演いただきました。

    講演会では、当時の旅人に、ガイドブックとして使われていた書籍に登場する名物を、品川宿から順に辿りながら、それぞれの特色や、食を通して見える文化の変容などを、フィールドワークで得た知識と経験を交えながら、楽しく分かりやすく解説いただきました。来場者からも、「知らなかった事が多くあった」との声が出るなど、各地に根付く名物に、興味関心を抱くきっかけとなる講演会となりました。

     

  • 2020/02/04 12月14日(土)江戸時代の粋に遊ぶ「浪曲」を開催しました。

     

    明治時代に確立した「日本三大話芸」の一つ「浪曲」ですが、その基礎となるものは、800年前から演じられている神仏の縁起などに節をつけ、音楽的に語る「説教節」や「祭文」だとされています。

    浪曲は声に出して演じる「浪曲師」が、「曲師」の三味線の音色にのせて、独特な節()と啖呵(セリフ)で物語を表現していきます。人物の心情を歌い上げる浪曲に、多くの人が心を揺さぶられ、明治後半から昭和半ばまで人気を博しましたが、娯楽の変化により衰退。しかし近年、若手浪曲師が注目を集め、人気復活の兆しを見せています。

    今回、交流館で開催した江戸時代の粋に遊ぶでは、この「浪曲」を、浪曲師の玉川奈々福さん、曲師の沢村豊子さんをお招きし、ご披露いただきました。イベント当日が1214日だったこともあり、演目『赤穂義士銘々伝』より、「赤垣源蔵 徳利の別れ」を一席演じていただきました。始まった瞬間、奈々福さんの唸りに会場全体が一瞬にして浪曲の世界に引き込まれ、息をするのも忘れるほど、皆さん真剣に聞き入っていました。また、後半のワークショップでは、実際にひと節「唸る」体験も実施するなど、浪曲の魅力がたっぷり詰まった公演となりました。

  • 2019/12/25 2019年11月16日(土)第23回街道講演会「~高麗人大移動のロマンの道~高麗若光ラインの謎」を開催しました。

     霊亀二年(716年)、東国七国(駿河・甲斐・相模・上総・下総・常陸・下野)に居住していた高句麗からの渡来人1799人が武蔵国に集められ、高麗郡が建郡されたと言われています。この高麗郡の初代首長として赴任してきた高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)は、日本の歴史書である『続日本紀』の中に記述が見られ、現在の埼玉県日高市や飯能市周辺一帯を、高麗人とともに開拓したとされる人物です。
    この高麗王若光の説話は、神奈川県大磯町にも残っており、日本に到着した後、東海を目指してた若光は、相模湾から大磯に上陸し、そこから高麗郡が置かれた地まで移動したと伝えられています。大磯から高麗の地は、ほぼ真北に位置しています。果たして高麗郡建郡の際、若光は大磯から上陸したのだろか?このことについて、歴史古街道研究家の宮田太郎先生を講師に招き、「“高麗若光ライン”の謎」という演題でご講演いただきました。
    講演では地図資料を追いながら、各地にみられる若光や高麗人の伝承について、調査を踏まえた詳しい解説いただきました。また、実際の現地写真を見ることで、広大な歴史ロマンをより深く感じることのできた講演会となりました。


  • 2019/11/08 9月18日(水)「お昼の落語」を開催しました。

     

    前座と二つ目さんの活動を応援する場として、多くのお客様に親しまれている「お昼の落語」ですが、年に一度、真打ちを招きベテランの話芸を楽しんでいただく機会を設けています。今回は、前座の林家彦星さん、真打ちの初音家左橋師匠にご出演いただきました。

    一席目の演目は、彦星さんによる「つる」。鶴と呼ばれるようになった由来についての噺で、おっちょこちょいな男が隠居から聞いた適当な嘘話を周囲に話し、さらに滅茶苦茶になっていく様に、会場からクスクスと笑いが漏れていました。

    二席目は左橋師匠による、秋にピッタリの演目「目黒の秋刀魚」。海と無縁な目黒を秋刀魚の産地と思い込んでいる世間知らずの殿様をちょっと皮肉った、落語の中でも有名な噺で、話が進むたびに会場から大きな笑いが起こっていました。仲入り前には特別サービスとして動物の物真似まで披露くださいました。仲入り後、左橋師匠よりもう一席、演目「子は鎹」の披露。離縁した夫婦が、子どもの橋渡しによってよりを戻すという人情噺に、会場は大きな拍手で包まれました。

     「目黒の秋刀魚」など、今ではお祭りが開催されるほど有名になっていますが、その由来が古典落語だということは意外と知られていません。こうした現代生活や文化にも通じているという点も、落語の大きな魅力なのかもしれません。

     

     

  • 2019/10/10 8月24日(水)江戸時代の粋に遊ぶ「女流義太夫」を開催しました。

     「義太夫」という言葉を耳にすることは、あまりないかもしれません。この義太夫とは、「義太夫節」の略称で、物語に三味線の伴奏で節をつける浄瑠璃の一流派です。17世紀後半に竹本義太夫によって創始され、太夫の可憐な語りと三味線の重厚で迫力ある演奏で、多くの人を魅了してきました。こうした浄瑠璃などの演目には、歴史を背景とした重厚な物語が多く、緊迫した場面が長く続くこともあります。しかし、そうした物語の中には、気分転換として「チャリ場」という、ユーモアを全面に押し出した物語が挟まれるそうです。
    今回、交流館で開催した「女流義太夫」では、演目『一谷嫩軍記』の中から、「チャリ場」が連続する『脇ヶ浜宝引の段』をたっぷり40分演じていただきました。百姓と庄屋の繰り広げるドタバタ劇に会場からは、終始クスクスという笑い声漏れていました。通常の公演では「チャリ場」のみを演じることはなく、今回のような舞台は大変珍しいとのことで、演者だけでなく、来館された皆さんにとっても、かなり貴重な公演となりました。
    次回の江戸時代の粋に遊ぶは、日本古来の伝統奇術を生かした、豪華絢爛な「水芸」を披露します。皆さまのご来場、お待ちしております。

  • 2019/07/27 7月17日(水) 第8回「講談de交流」を開催しました。

     

    話術を中心とした日本の伝統芸能「講談」は、高度経済成長に伴う娯楽の変化により、人気は低迷していきました。しかし近年、若手講談師の活躍などにより、再注目されています。交流館で開催している「講談de交流」に、毎回多くの方からご応募をいただいていることからも、その人気の程が伺えます。

    今回で8回目の開催となる「講談de交流」には、前座の神田伊織さん、二つ目の一龍斎貞鏡さんが出演くださいました。落語とは違い、話にオチがいらない講談は、物語を聴衆に聞かせる、例えるならば“朗読劇”のようなものです。今回、みなさんに是非とも生の講談を楽しんでほしいという演者の意向により、マイクを通さない生声で語ってくださいました。

     

    初めの演目は、笹野名槍伝より「海賊退治」を神田伊織さんに披露いただきました。風早丸という船の上で繰り広げられる笹野権三郎の見事な立ち回りが、声の強弱を巧みに操りながら語られ、会場全体が物語の舞台へと引き込まれていました。

     

     

    続いて、一龍斎貞鏡さんによる「名月若松城」。講談の演目には土地にまつわる物語が多く、今回は会津若松を舞台とした物語で、主君の蒲生氏郷とその家来西村権四郎が相撲をとるコミカルな場面では、会場から大きな笑いが起こっていました。

     

     

    中入り後に披露されたのは、真景累ヶ淵より「宗悦殺し」という、この時期にピッタリの怪談話。部屋の照明を落とし、スポットライトに照らされた貞鏡さんが語る物語は、迫力におどろおどろしさも合わさり、「ぞっとした」という感想が多く寄せられました。

    一口に怪談話といっても、四谷怪談や雪女のほか、多くの演目があります。ほとんどの物語が一回では物語が終わらない連続物。とくに真景累ヶ淵は97席にも渡る長編物語ということで、今回も、とてもいいところで話が終わってしまいました。しかし、これも講談の魅力の一つで、この話の続きが聞きたいと、これから先の楽しみを残してくれます。

    また違った形で私たちを楽しませてくれるだろう講談は、次回1120日(水)の開催を予定しております。講談って楽しそうと思われた方は、是非とも一度、参加されてみてはいかがでしょうか。

     

     

  • 2019/06/19 6月15日(土)江戸時代の粋に遊ぶ「大道芸」を開催しました。

    「さぁさぁ御用とお急ぎのない方は、ゆっくり聞いて、見ておいで!!」などの口上とともに始まる大道芸。大道芸が最も盛んだったのは江戸時代のことで、人通りの多い街頭において多彩な芸を演じ、観衆を楽しませていたといいます。この大道芸の技が楽しめるイベントが開催されるとあり、大荒れの天気だったにも関わらず、多くの方々が来場くださいました。

     

    一口に大道芸といっても、皿やコマ、傘などを使って芸を披露する“曲芸”や、ガマの油売りや外郎売など、独特の言い回しで観客を引き付ける“口上芸”など種類は様々。今回は1部で曲芸、2部で口上芸を披露いただきました。

    曲芸では、皿や傘を使った芸が次々と繰り広げられるたび、拍手や掛け声が上がりました。また、お客さんに参加してもらっての独楽回しは、会場が一体となって楽しんでいました。

    口上芸では、ガマの油売りが演じられましたが、何と日本語と英語を交えたバイリンガル仕様。滅多に聞けないガマの油売りに、会場はくぎ付けになっていました。休憩後のワークショップでは、コマ回しや皿回しの体験が行われ、皆さん童心に帰って楽しんでいる様子が印象的でした。

     

     

     

     

     

    現在、大道芸といえば西洋から入ってきたジャグリングなどが人気で、伝統的な日本の大道芸を継承する人が少なくなってきているそうです。出演いただいた麻布十兵衛さんも、日本の大道芸の魅力を多くの人に伝え、盛り上げていきたいとおっしゃっていました。大道芸は近年、様々なイベントやお祭りなどで演じられることが増えてきています。目にする機会があった時は、その妙技を心から楽しんでみてはいかがでしょうか。

    次回の江戸時代の粋で遊ぶは、「女流義太夫」の公演です。笑いを全面に打ち出した滑稽な演目です。どうぞご期待ください。

     

     

  • 2019/06/01 2019年5月25日(土)第21回街道講演会「徳川家康の大御所政治」を開催しました。

     

    江戸幕府を開き、初代将軍となった徳川家康については、誰もが一度はその名を耳にしたことがあると思います。

    家康は2年間将軍として政権を取り、息子秀忠に職を譲った後、駿府(現在の静岡県)へと移りますが、その後も前将軍を意味する「大御所」として実権を握り続けました。

    交流館では、駿府における家康の「大御所政治」について、静岡大学より本多隆成先生をお招きし、ご講演いただきました。当日は、5月とは思えないほどの暑さだったにも関わらず、約100名の方がご来場くださいました。

     

     

     

     

    家康は駿府において、諸大名に対し、城の築城や河川改修工事など大規模な土木建設の任を課します。これは将軍や幕府への求心力を高めるだけでなく、諸大名の財力を削る役割もありました。

    また、武家に官位や官職を与える場合、家康の推挙がなければならないよう、朝廷に強く申し入れます。これにより、朝廷と大名との関りは断たれ、朝廷の権限は制約されました。

    このほか、オランダとの朱印船貿易や、朝鮮通信使や琉球使節との外交なども駿府政権のもとで行われており、政策のほとんどが駿府で決められていたことが分かります。

    しかし、大御所政治のおかげで、出来たばかりの江戸幕府の基盤が整えられていったとも考えられます。

     

    歴史講演会というと、「難しそう」というイメージを持つ人も多いと思いますが、本多先生の絵図を交えながらの丁寧に解説に、聴講された皆さんは耳で聞く以上に理解が深まったようです。終了後のアンケートにも、「もう一度勉強したくなった」声が多く寄せられ、歴史を知る楽しさが伝わったと実感できる講演会になりました。

    次回は、神奈川県立歴史博物館より望月一樹先生をお招きし、旧中原街道の歴史や史跡についてご講演いただきます。皆さまどうぞ足をお運びください。

     

     

  • 2019/05/12 2019年5月8日(水)「お昼の落語」を開催しました。

     

    「落語」は、滑稽な話や人情話を一人で演じる話芸で、演者は通常、扇子と手ぬぐいのほかは何も持たずに、話と身振りだけで様々な役柄を演じ分けます。そして、話の最後に「オチ」が付くのも特徴です。

    伝統芸能の一つとして長く愛されてきた落語は、年配の人が好むものと思われがちです。しかし今、落語を題材とした漫画や映画のほか、若手落語家の活躍などにより若者の間でもブームとなっています。

    交流館では、若手落語家の活動を応援する「お昼の落語」を定期的に開催しています。今回出演いただいたのは前座の桃月庵ひしもちさんと、二つ目の春風亭正太郎さんです。

     

    一席目の演目は、ひしもちさんによる「牛ほめ」。主人公の与太郎が、父親から新築した伯父の家を褒める口上を教わるけれど、とんちんかんな間違えを繰り返す場面など、会場の笑いを誘っていました。

     

      

     

     

    二席目は正太郎さんによる「そば清」。そばの大食いで賭けをしてはもうけている清兵衛の物語です。落語の醍醐味ともいえる蕎麦を食べる場面を堪能できる演目で、そばを啜る音のリアルさに、会場から驚きの声が上がっていました。

      

     

     

    仲入り前には、恒例の色紙じゃんけんを行いました。今回、前座として出演いただいたひしもちさんは、もうすぐ二つ目に上がり、名前も変わるということで、「桃月庵ひしもち」としての色紙は貴重だと、多くの方が参加されました。

    正太郎さんの色紙には可愛らしいイラストまで描かれており、貰われた方も、とても喜ばれていました。

      

     

    仲入り後は、引き続き正太郎さんによる、東海道小田原宿を舞台とした演目「抜け雀」の披露。宿屋の亭主と女将のやりとりには、会場からは絶えず笑いが起こっていました。

     

    抜け雀のオチは、現代人には少しわかりにくいものですが、本題に入る前のマクラの部分で、さりげなく説明を入れてくれるなど、来場いただいた皆さんも初めから終わりまで、心の底から楽しまれた様子で、終了後のアンケートでも全ての方から「大変満足した」との回答をいただきました。

    落語で重要なのは観客の想像力だといい、その想像力を声と仕草だけでかきたてる噺家の技は脱帽の一言につきます。

    交流館では、若い噺家たちの活躍の場となるような取組を今後も実施していきたいと思います。また次回の「お昼の落語」もお楽しみに。

     

     

     

     

  • 2019/05/03 2019年4月28日(日)講談de交流

     独特な語り調子と、張り扇を巧みに用い、観客を歴史物語の世界へと誘う「講談」。現在も多くの講談師の方々が活躍されています。その中でも、若手講談師の活動を応援する「講談de交流」というイベントを開催し、多くの方にご来場いただきました。

     

    今回ご出演いただいたのは、前座の一龍斎貞奈さんと、二つ目の神田すずさん。

    初めの一席は貞奈さんによる、若侍の笹野権三郎が海賊を相手にバッサバッサと立ち回る、「海賊退治」という物語で、熱のこもった語り口で演じてくださいました。

     

    次に、すずさんによる演目、和歌や俳諧などの教養に富んだ奥さんのおかげで、一介の旗本だった柳沢吉保が、老中の地位まで昇りつめるという出世物語「お歌合わせ」が披露され、すずさんの軽快なしゃべり調子に、会場は物語の中へぐいぐい引き込まれ、ときおり挟まれるユーモアに大きな笑いが起こっていました。

     

    仲入り後に演じられたのは、「瞼の母」。すずさんの声音、抑揚の使い分けによって生み出された複数の登場人物が、物語を彩っていき、主人公の忠太郎が瞼に浮かぶ母への思いを胸に、また旅に出る場面では、会場から鼻をすする音も聞こえ、演目が終わると大きな拍手に包まれました。

    また、講談終了後の恒例イベント「色紙じゃんけん」も大変な盛り上がりを見せ、多くの方々が笑顔で会場を後にされていました。

     

    7回目の開催となる「講談de交流」ですが、今回初めて講談を聞いたという方も多く、「また聞きたい」という嬉しいお声をたくさんいただきました。次回開催は7月17日(水)です。ご参加には往復はがきでのお申込みが必要となります。

    詳細については、後日お知らせいたします。みなさまのお申込みをお待ちしております。

     

     

  • 2019/04/30 2019年4月13日(土)江戸時代の粋に遊ぶ 「今様」

     

     「今様」とは、平安時代後期に京都で誕生した、七・五調を4回繰り返すという独特な形式の歌で、天皇から庶民にいたるまで興じていました。「今様」は、文字のとおり、「今の様子」を詠うもので、当時の流行が色濃く物語られています。また、平安貴族の間では、即興で今様を披露しあい、優れた方の歌に白拍子が舞を付ける「今様合(いまようあわせ)」という華やかな遊戯が催されていたといいます。


    こうした平安時代の宮中を思わせるような雅な世界が、交流館に広がりました。舞台では、桜を題材に歌を詠み競う「今様合」と、それぞれの歌に合わせた即興舞が披露され、ご来場のみなさんは、その優美な情景に酔いしれている様子でした。このほか、今様の歴史や歌の解説、所作や調度、衣装になどについても、分かりやすく説明していただきました。
    イベント後半に行った、実際に今様を作る体験では、多くの方々から歌が出されました。その数は、これまで開催してきたワークショップの中でも最多とのことで、一つ一つの質の高さにも演者のみなさんから驚きの声があがっていました。その中か数点の歌に、白拍子が即興舞を付けるなど普段なかなか経験できないことに、みなさんとても満足された様子でした。


    今回出演いただいた日本今様謌舞楽会は、一度は廃れてしまった今様を復活させ、後世に残そうと日々、普及活動に取り組んでおり、文化を引継ぎ、続けていくことの大切さについても語ってくださいました。交流館においても、大切な日本文化を伝えていけるよう、今後も様々なイベントを企画していきたいと思います。

     

           

         

     

     

  • 2019/02/20 2月20日(水)講談で交流

    2月20日(水)に講談で交流がありました。超満員!ありがとうございます。

    この講談で交流は、前座・二つ目の勉強の場としての会ですが、
    前座の田辺いちかさんと、今回は特別に真打の一龍斎貞橘先生でした。(真打の方は、講談では先生というんですね)

    まずは、田辺いちかさん。交流館には3回過去に来てくださいました。
    噺は『出世浄瑠璃』。秋の碓氷峠を舞台にした話ですね。


    いちかさんはいよいよ来月、二つ目になるとのことです。

    続いては、一龍斎貞橘先生。
    男性の講談師は最近は少ないようなので、希少価値ですね。


    まくらとして、講談師になり真打になるまで……という笑いを交えながら説明を。
    講釈師が最初に習うものである(落語でいうと『寿限無』みたいなものでしょうか)『三方ヶ原の戦い』のさわりを少し話してくださいました。

    そして本題の噺は『安兵衛駆け付け』。
    講談には『江戸の三大仇討ち』というのがあり、『伊賀越えの仇討ち』、『赤穂事件』、『護持院ヶ原の仇討ち』の3つが有名なんだとか。
    今回は、赤穂浪士に出てくる堀部安兵衛の噺ですね。

    中入りの後、お召し物を変えて再び貞橘先生の登場。


    『鼓ヶ滝』でした。話は、平安末期から鎌倉時代に時代に活躍した西行法師のこと。歌人として有名な方。
    落語にも『西行鼓ヶ滝』という噺がありますが、それの講談verですね。

    恒例の色紙じゃんけん。誰の手に行ったのか……。


    次回は、4月28日の日曜日になります。14時から開演です。(13時30分開場)お楽しみに。
  • 2018/12/20 2018年12月19日(水)お昼の落語

    12月の下旬になるというのに、暖かいですね。

    19日(水)にお昼の落語がありました。今回は特別に、初音家左橋師匠にお越し頂きました。

    まずは、前座歴4年目という柳家寿伴さんから。若手落語家の中で、あだ名をつけ合うことがあるようで、「JB」と呼ばれているんだとか(じゅ/ばんでJB)。ジ(J)ャスティン・ビ(B)ーバーやジ(J)ェームズ・ディ(B)ーンと肩を並べられるような、落語会のJBになりたい、と活き込んでいました。

    噺は「雑俳」。最近俳句に凝っているという隠居のところへ、たまたま長屋のはっつぁんが遊びに行く。俳句を作ったことがないという八は、隠居に指南を受けるが……。
    今、バラエティー番組でも俳句のコーナーは人気でよくやってますね(落語ではあんな辛口ではないけれど)。
    寿伴さんの声もかなり大きく、話し方もハキハキしてて安定感があったと感じました。


    続いて、左橋師匠の登場。落語会のキムタクと呼んで欲しいなどと言って、お客さんを笑わせていました。
    噺は「宮戸川」。
    友達と将棋を指していて遅くなり締め出された半七と、友達とカルタ取りをしていて遅くなりこちらも同じく締め出された半七の幼馴染のお花が偶然出会い。半七は締め出されるとおじさんのところへ行くのだが、女といると早合点する質なため行くのを渋っていたが、運悪く天気が悪くなり終いには雷が鳴る始末。仕方なしにおじさんのところへ行くがやはり勘違いされ、布団は一組のみ………。話がどんどんソッチ方向へ行き、

    「お花を抱き寄せ、彼女の内ももから外ももへ手を…!(間)内ももから外ももへ手を…!!」と声を張る師匠。

    …えっっ??!
    となるところで、「ちょうどお時間です」と一言いい、お辞儀して出て行ってしまいました。この噺は初めて聞いたのでちょっと驚きました・笑。


    中入り。
    第2部は、まず色紙ジャンケン大会から。今回は、2人の色紙の他に左橋師匠の手ぬぐいもありました。


    そして、再び左橋師匠の登場。まくらでは、師匠の金原亭馬生の話や、娘の女優・池波志乃さんとその旦那さんである中尾彬さんが若かったころの話をしていました。また、馬生家のお正月風景のお話もあり、大きな門松を置いて、志乃さんが弟子たちなどにお酒を振る舞いと風情があるなぁ思いました。

    さて、お題は……。
    「ちょっとあんた、起きて。あんた、起きて」と言うセリフで、何人か「あっ」と反応したお客さんが。この時期にピッタシな「芝浜」でした。勝五郎は腕のいい魚屋だが、酒を飲みすぎしばらく仕事を怠っていた。師走で年越しも近いというのに、相変わらず酒を飲んで寝ているばかり。さすがに我慢の限界になった女房は、仕事をして来いと叩き起こし、勝はしぶしぶ出て行くことに。出てみるとまだ夜が明けておらず、1刻早く起こされたことに腹を立てた勝は、芝浜で時間をつぶそうと歩いていると、そこに大金が入った財布があり……。
    幕末の頃、三遊亭円朝が三つのお題【「酔っ払い」「芝浜」「財布」】を貰い、それらを絡めて即席にまとめたといわれる有名な噺。
    オチ部分の、勝が酒をそっと口に運ぼうとする時に、ボソッと「よそう。……また夢になるといけねえや」というシーンは、やはりいいですね。


    次回は、2019年3月20日(水)です。良いお年をお迎えください。

    ※交流館は、12月29日(土)~1月3日(木)までお休みします。4日(金)から開館します。よろしくお願い致します。
  • 2018/12/08 12月8日(土)江戸時代の粋に遊ぶ「端唄」

    今年最後の江戸時代の粋に遊ぶは「端唄(はうた)」でした。
    出演者は、山本ゆきのさんとこうの紫さん。

    「長唄(ながうた)」「清元(きよもと)」「常磐津(ときわづ)」などは劇場(歌舞伎や文楽)の演奏に対し、端唄は、言ってみれば江戸時代のポップスで、料理屋や遊郭の座敷で庶民が楽しんで聞いていた音楽とのこと。

    今回は端唄を中心に、小唄、民謡、座敷唄、都々逸、長唄の演奏しながら、それぞれの特徴も話してくださいました。山本さんのトークが面白く、笑いも絶えず。

    まずは『梅は咲いたか』。その歌詞を少し変えて秋バージョンで披露。続いて『さのさ節』に『木槍り唄』、『なすとかぼちゃ』。『なすとかぼちゃ』という曲は初めて聞きましたが、自分の領地について、かぼちゃとなすが喧嘩にしている中、夕顔が仲裁に入るという、なんともまぁのんびりとした唄で、こういった面白さがあるのが日本なのかなと感じました。

    次は、小唄。
    大正昭和時代に流行った小唄の中で『お清しゃもじ』(お清、しゃもじはどこにある~と言ってるだけですが、節回しが独特で面白い。)と、『とんがらし』を。
    ここでは時々、歌い方のコツまで教えて下さり、お客さんも一緒に先生たちの三味線に合わせて歌っていました。

    一部の最後は民謡で〆。『品川甚句』、『ちゃっきり節』、『淡海節』、『伊勢音頭』、『おてもやん』でした。知っている曲があると、お客さんが口ずさんでいて楽しそうでした。

    こうやっていろんな曲を聞いていると、三味線の弾き方が違いますね。特に違っていたのは、小唄。小唄の時はバチは使わず指を使っていました。
    山本さん曰く、長唄など大きな劇場で歌わなければならないので硬いバチを、端唄は座敷で歌うので柔らかいバチを使うとのこと。津軽三味線はバチを叩くようにして弾くのもあり、弦楽器なのに打楽器のように「叩いて」「弾く」楽器は世界的にも珍しいのだとか。また、棹の太さも違い、長唄や小唄・端唄は「細棹」、清元・常磐津などは「中棹」、義太夫・津軽三味線は「太棹」を使用しているとのこと。


    休憩を挟み、第2部。
    今度は長唄。歌舞伎のBGMですね。歌舞伎は所作や音楽など「型」が決まっている芸。この曲が流れるとどういうシーンなのか?(例えば『チドリ』が流れれば決闘シーンといった具合)と、イントロクイズ的な感じでお客さんとやりとり。バラエティー番組やアニメでもたまにこういった三味線音楽があって聞いたことあるな!と楽しかったです。
    同じく長唄の『たぬき』という曲を披露。狸にまつわる話をまとめ、歌にしたのがそれ。

    恒例の色紙ジャンケンは、座敷遊びでよくある『トラトラ(虎・女物・鉄砲に扮する遊び)』で勝負。いつもと違い見てるこちらまで楽しくなりました。


    その後、三味線の体験コーナーや質問&インタビューをし、都々逸4曲、最後に江戸端唄の『さわぎ』でお別れ。


    先生たちの所作や喋り方、シャレの効いた歌詞に音色。こういうのが「小粋」なのだなと間近で見てて感じました。

    次回は、2019年2月16日(土)14時から「詩吟」です。お楽しみに。
  • 2018/11/21 11月21日(水)に講談で交流

    もう11月の下旬なんですね、早い…。

    今年最後の講談で交流でした。
    今回の出演者は、前座の田辺凌天さんと、二つ目の一龍斎貞弥さん。

    まずは、田辺凌天さんから。今年の4月にも交流館へ来ていただき、今回で2回目でした。幕が開きお客さんから声援を貰っていました。
    「鬼児島弥太郎(おにこじまやたろう)」を一席。児島弥太郎は戦国時代の武将で、上杉謙信の幼少期から側近として仕えていた人。持ち前の明るさとしっかりした所があるので、中~後半は調子良かったと思います。


    続いて貞弥さんの登場。喋る声が聞き取りやすく発音も綺麗。声優やナレーターもやっている方なんですね。(そういえば、他にも声優などやっている方は多いような…)
    ネタは赤穂浪士について。話の前に赤穂事件について、貞弥さんから事件のきっかけなど教えてもらい。「へぇ…」とつぶやいているお客さんもいました。
    講談にはいくつか赤穂浪士についてのネタがありますが、貞弥さん曰く一番史実に近いのではないか?という「赤穂義士本伝殿中刀傷~切腹」を披露して下さいました。芝居で言うと、浅野内匠頭が殿中で吉良を斬りつけ~浅野が切腹するまでのお話。


    色紙プレゼントをし、休憩を挟み。
    引き続き貞弥さん。お次は「夫婦相撲」というお話でした。今、大相撲11月場所をやってますからね。大阪相撲を題材にした一席。貞弥さんの登場人物の関西弁が可愛く、しゃべりだすとお客さんが思わず笑ってしまうところも。
    最後はお客さんに笑顔で手を振ってお別れ。賑やかな一日でした。


    講談は、歴史を語るアナウンサー的なところがあるのかもなと感じました。

    次回は、2019年2月20日(水)14時から(開場:13時30分)です。よろしくお願い致します。
  • 2018/11/17 11月17日(土)街道講演会

    最近は雨も降らずお天気がいいので、街道歩きなどにぴったりですね。

    今日は、街道講演会がありました。
    講師は、古街道研究家の宮田太郎さん。NHKラジオ第一放送『ラジオ深夜便』の中の番組「いにしえの道を訪ねて」のレギュラーをしている方です。
    今回のテーマは「縄文ロード」。縄文時代の関東平野を視野にお話して下さいました。

    日本の中で一番大きい平野は関東平野なんだそうで。
    その中の諏訪・車山・八ヶ岳のゾーンと、多摩丘陵や武蔵野台地のゾーンに分かれた文化圏それぞれから、土器や黒曜石・ヒスイなどが発掘されたんだとか。実際に、先生が取った大きな黒曜石を手にとって見させて頂きました。手に持つとズッシリと重い。太陽にかざすと透明に透けて見えるんだそうです(これが本物の黒曜石で偽物は透けないとのこと)。

    今でも綺麗に土器などが出てくるところは、当時から災害などがなく安全地帯だったといいます。だから、古代の人はそこに住んでいたんですね。人が住んでいれば、生活していた形跡があり、道もあるということで…。
    そして、交流が道路を通じて広がっていったということなんですね。

    ラジオで番組を持っているだけあって聞きやすく、時折お客さんを笑わせたりと穏やかな講演会でした。


    次回の街道講演会は、来年3月16日(土)14時から。
    品川区立品川歴史館専門委員の柘植信行さんの講演会になります。詳しくはまたあとでお伝えします。お楽しみに。
  • 2018/10/20 2018年10月20日(土)江戸時代の粋に遊ぶ「水芸」

    10月20日(土)に江戸時代の粋に遊ぶシリーズがありました。今回は「水芸」でした。
    去年も交流館で行いましたので2回目になります。

    水芸を行うため、奇術協会のスタッフさんが朝早くから荷物を運び……。
    せり出し舞台を作り……。照明、音響などのチェック。
    また、天井や床が濡れてしまいますので、ていねいにビニールシートなどを張ったり敷いたりし、みんな汗をかきながら準備をしていました。

    第一部は、和妻(日本マジック)と洋妻(西洋マジック)の違いについてをコンセプトに披露してくれました。

    江戸時代初期からマジックはあったんですね。この頃は「手妻(てづま)」と呼ばれていました。語源は、手を稲妻の様に素早く動かすからなんだそう。

    明治時代に入ると西洋のマジックが入り、そこで日本のマジックは「和妻」、西洋のマジックは「洋妻」と分けられたとのこと。

    今回、葉月美香さん、和田奈月さん、KYOKOさん、花島皆子さんが披露して下さったものは……。

    日本マジックは「連理の曲」、「夫婦引き出し」、「柱抜き」、「袖玉子」、「南京玉すだれ」。和紙、刀、紐、玉子などを使ってました。繊細で情緒豊かな雰囲気で、所作も綺麗です。

    西洋マジックはテレビでよく見る「鳩、ロープ、カード、リングを使ったマジック」。大胆で華麗な演出は見ごたえ充分。

    特にこの日に見せてもらった「柱抜き」は松旭斎天一(てんいち)という日本近代奇術の祖と言われた方の得意技です。
    その天一の弟子に松旭斎天勝(てんかつ)という女性がおり、特に「水芸」が得意だったといいます。

    休憩をはさみ第二部。
    まずナッツ淳さんによる金魚を使ったマジック。何も入っていない紙袋の中に小さな竿を入れるとなぜか本物の金魚が釣れるという。道化な感じの雰囲気もまた見ていて楽しい。

    そしていよいよ葉月美香さん、和田奈月さん、KYOKOさんによる水芸。




    和妻は動きも大切なので日本舞踊をされているとのことです。なので所作や手の動きなどが綺麗でした。

    なかなか見られない芸なので、みなさんとても喜んでいただけました。ありがとうございました。

    次回は、12月8日(土)14時から「端唄(はうた)」を行います。
    お楽しみに。
  • 2018/09/19 2018年9月19日(水)お昼の落語

    9月も半ば。ようやくあの暑さから逃れた気がしますね。
    いい天気だったので、今日のお昼の落語は満員御礼。

    まずは桃月庵(とうげつあん)ひしもちさん。
    桃月庵白酒さんのお弟子さんです。

    噺は『転失気』でした。てんしき。「てんしき」 とはなんなのか……。

    話を聞いていたらわかるのですが、ようするに「おなら」のことで。
    転失気を知らない和尚のとんちんかんなやりとりが面白い。
    落語によくあるしったか噺ですね。

    続いては、柳家わさびさん。笑点の若手大喜利などに出ている方でかなりの人気でした…!
    今勢いのある二つ目ですね。
    まず、まくらがおもしろかったです。泥棒の話がいくつか出てきたので、なんの話をしてくれるのかとワクワクしました。
    噺は『釜泥』。石川五右衛門と言ったらこの落語でしょうか。
    五右衛門の供養として釜を盗もうと盗人2人組が、町中の釜をすべて盗もうとたくらんでいる。そんな噂を聞いた豆腐屋の老夫婦が商売道具の釜を盗まれないようおじいさんが釜の中へ入り寝ずの番をする。が、酒を飲んで寝てしまい………。

    泥棒が釜を盗んで歩いているところ。



    休憩の前に今回はプレゼントコーナーを先にしていました。
    色紙ジャンケンしているところ。2人の色紙は、誰の手に渡ったのかな。


    休憩のあとは再びわさびさん。
    『紺屋高尾』という高尾太夫という遊女が出てくるお話。なので、噺の世界は江戸時代ですね。
    調べてみたら、大正末期に浪曲師が吹き込んだレコードがバカ売れして一気にメジャーになり、その後は三遊亭圓生や立川談志らが演じていたといいます。

    気の弱そうな声からガラリと変わったりするのが上手いと感じました。


    終わっても拍手が終わらず、改めて勢いのある方なのだなと思いました。

    次回のお昼の落語は、12月19日(水)14時からです。
    お楽しみに。
  • 2018/08/25 8月25日(土)江戸時代の粋に遊ぶ「新内」

    涼しくなったと思いきや、最近また暑い日が続きますね。

    さて、8月25日(土)14時から「新内」がありました。お越しくださったのは、ワッシー・ヴィンセントさんというカメルーン出身の方です。なんと黒人初、新内の名取りを取った方なのです。

    もともと、カメルーンで音楽を学び、カメルーン国立オーケストラでドラマーをやっていたということで、まず初めはボンゴという太鼓を使って、故郷の音楽を数曲披露してくださいました。
    足にはフットベルもつけてます。


    その後、日本人にもなじみの深い「コーヒールンバ」や、美空ひばりの「悲しい酒」をワッシー流の三味線=「アフロ三味線」で演奏して頂きました。

    このアフロ三味線ですが、生れたきっかけは、ワッシーさんのお師匠さんが「あなたの新しい新内を作ってほしい」と言われたからだとか。
    どんな感じなのか筆者も気になっていたのですが、とっても素敵でした。リズムは世界共通なのだなと感じました。


    日本に来て25年が経つといいます。喋っている姿が楽しそうで、こっちまで明るい気分になりました。

    最後は、ワッシーさんの三味線演奏とともに、みんなでアフリカの唄を歌い(歌詞を見ながら)ました。

    次回は、10月20日(土)14時から。「水芸」を行います。交流館で水芸は2回目になります。
    なかなか水芸をやるところがないので、かなり貴重だと思います。
    どんな感じになるのか……。お楽しみに!
  • 2018/08/22 2018年 麦わら細工を作ろう

    麦わら細工は、江戸時代の中頃に大森から始まったといわれているもので、大森名物とされています。「東海道中膝栗毛」にも書かれているんだとか。
    それが次第に、川崎にも広まりました。

    そんな麦わら細工を交流館で
    7月31日(火)と8月22日(水)にそれぞれ行いました。

    麦わらを使って「絵ハガキ」「馬」「虫かご」の3種類を親子で挑戦してもらいました。夏休み期間なので、宿題にもってこいでしたね。みんな一生懸命作っていました。

    〔麦わら細工の歴史を聞いているところ〕

    〔虫かご作りを教えているところ〕

    〔馬作りの説明を受けているところ〕

    実際に作るのを体験して、楽しく作ることが出来たという感想が多かったです。

    なお、川崎の麦わら細工を広める市民活動団体「麦人の会」とシルク博物館学芸員の高橋典子さんに指導して頂きました。ありがとうございました。
  • 2018/07/21 2018年7月21日(土)街道講演会

    相変わらず うだる暑さが続き、しばらくは息苦しい毎日が続きそうですね。

    そんな中、交流館では定期的に行っている 街道講演会がありました。
    講師は、「株式会社 風人社」の代表取締役 大森誠さんにお越し頂きました。『ホントに歩く』シリーズという街道歩きマップを手がけている会社です。
     
    たくさんの方々にお越しくださいました。ありがとうございました。

    『街道地形、「峠」の風景を歩く』という題でお話してくださいました。テーマは「峠」。街道には、「道」「地峡(ゴルジュ)」の他に「峠」があります。


    初めに「マップ」と「地形図」の違いについて(簡単に言ってみれば、マップは学校や施設など「何が」あるか、地形図はその土地の地面の高さを知るための等高線が引いてあるもの)など基礎的なことから始まり、東海道と中山道にある峠の話(さった峠、本坂峠など)をしてくださいました。

    街道は交通の要衝。その中にいくつかの峠があります。それだけ人が集中して行き交う場所であるため、その土地の歴史的な出来事の記憶がその地形に刻み込まれているんだそうです。


    書いてある言葉で見ると難しいですが……、実際に歩いた現場の写真をたくさん見せて下さり、先生の話を聞きながらだと、とても理解の手助けになり楽しめました。笑いを交えながらの講演で、聞いているお客さん達の反応もとても良かったように感じました。

    次回は、11月17日(土) 午後2時から。歴史古街道研究家の宮田太郎さんにお越し頂く予定です。
    内容はもうしばらくお待ちください。

    よろしくお願いします。

  • 2018/07/18 7月18日 講談で交流

    連日、恐ろしいような蒸し暑さが続きますね。
    そんな中、18日(水)に「講談で交流」があったのですが、たくさんの方たちに来て頂きました。

    まずは、前座の田辺いちかさんによる『井伊直人』。井伊直人は剣術指南役という肩書きにもかかわらず腕前はイマイチ。しかも賭け事が好きでまったく修業もしないというダメな人。井伊の妻は実は薙刀の名人で、夫を再起させようとさんざんに打ちのめされ、ついに夫も一念発起し、六年に渡って修業に励み、ついには伊達政宗にも認められたという、出世物語でした。

    いちかさんは、今回で2回目。セリフ回しが上手く、登場人物の役割(声)を分けており、聞いていて親しみのある感じがして、とても良かったです。


    続いて、二ツ目である宝井梅湯さん。この講談のシリーズは今回で4回目になるのですが、初めての男性。
    聞いた話によると、今の講談師は今や女性が多いのだとか。

    お話は『鋳掛松(いかけまつ)』。泥棒の話なので、白浪物ですね。
    歌舞伎にも同じ題材があって(河竹黙阿弥作)そちらは『船打込橋間白浪(ふねへうちこむはしまのしらなみ)』と言います。ちなみに通称が『鋳掛松』。
    舟遊びのシーンが出てきて夏らしい一席。貧乏な鋳掛屋の松五郎は、ある日、橋上から舟遊びをしている輩を見て、日々の地道な生活に嫌気がさし、思い切って泥棒になる決意をしますが……。

    話の途中に出てきた梅湯さんの芝居のしぐさや表情がよかったです。こういうジェスチャーを交えて下さると、見ていて想像が膨らみますね。


    中入りが入り、再び梅湯さん。
    今ちょうど名古屋場所をやっているので、話は相撲の話をということで『谷風情相撲』というのを一席。今では、「八百長」なんて行ったら大問題になりますが……(汗)
    時代は江戸。大横綱の谷風梶之助という力士が仕掛けた一世一代の八百長のお話。落語にも同じ題材があり、こちらは「佐野山」という題。

    四股を踏む動作や行司の口上シーンなど、細かい演技が見物でした。これは男性ならではの話という感じで楽しめました。


    〆は、恒例の色紙ジャンケン。


    今日のお話を聞いていて感じたのは、落語にも人情噺はありますが、講談のような説明口調ではないので雰囲気が違いますね。講談のほうが、より物語の世界に引き込まれるのかなぁ……と思いました。

    次回の講談で交流は、11月21日(水)午後2時からです。
    出演者情報はもうしばらくお待ちください。

    よろしくお願い致します!
  • 2018/06/16 6月16日(土)江戸時代の粋「都々逸」

    6月16日(土)に江戸時代の粋に遊ぶがありました。
    今回は、都々逸。
    柳家紫文さんと弟子の柳家小夏さんにお越しくださいました。

    紫文さんは都々逸の他に、新内・長唄・常磐津・日本舞踊などの名取でもあるというお方なんだそうで。とても芸達者なんですね……!

    もともと三味線演奏家として、歌舞伎座などで出演し、その後、柳家紫朝の弟子となり演芸へ転身したとのことです。

    演奏はまずお得意の三味線演奏からスタート。
    俗曲の「蛙ひょこひょこ」

    次に「新内流し」
    4分ぐらい しっとりと演奏してくださいました。


    続いて、寄席でよくやるという長谷川平蔵ネタ。
    どんなのかというと、三味線を奏でながら「火付盗賊改方の長谷川平蔵が、いつものように両国橋の袂を歩いておりますと…」から始まり、ダジャレでオチるというもの。クスリッとさせられるのがいいですね。
    「川崎のお客さんは反応がいい」と、続けて6つもネタを披露してくれました。

    そもそもこの平蔵ネタは、都々逸を元にしたものとのことですが、その都々逸とは一体何なのか…。


    都々逸は、三味線と共に歌われる「俗曲」。ちなみに民謡もその「俗曲」の一部なんだとか。都々逸というと、7・7・7・5ですが、その民謡の80%がこの7・7・7・5の言葉になっているとのことです。民謡以外にもアニソンでも、寅さんの口上もそうなんだとか。
    そう言われてみると…………たしかに多いかも……(思わず指をおる)。

    平安時代から日本人は「5」と「7」の音が心地よかったのでしょうね。

    2部は、お客さんに都々逸を作ってもらおうということに。出来た方は紫文さんに読んでもらいました。なかなか都々逸を作るなんていう講座はないので貴重な体験。

    都々逸ってなんとなく「イキ」か「ツヤ」な感じがしていたのですが、紫文さん曰く、それよりも「オツ(乙)」を求めるものなんだそうです。(なんかちょっと難しいナ)

    とにかくみなさん、結構作るのが早い。
    師匠が読むたびに「これは上手い」、「面白い!」などの言葉連発。
    お客さんも大笑いしながら楽しんでいました。


    次回は、8月25日(土)で「新内」を行ないます。
    新内は2回目となりますが、今回はワッシー・ヴィンセントさんというカメルーン出身の方に来て頂きます。もともと、カメルーン国立オーケストラでドラマー・パーカッショニストを務めていた方です。外国人初の新内三味線。
    どんな感じになるのか、今から私も楽しみです。
  • 2018/06/07 6月7日(木)東京大衆歌謡楽団コンサート

    6日に天気予報で梅雨入りとしたと言われていたので、翌日は雨か……?と思っていましたが、降らなくて良かったと一安心。
     なぜならば、7日には東京大衆歌謡楽団のコンサートがあったから。

    1ヵ月程前からチケットを販売していたのですが、当日2週間前にはもう殆ど完売に近い状態で、アッという間に売れてしまいました。

    東京大衆歌謡楽団は
    長男:ボーカル
    次男:アコーディオン
    三男:ウッドベース
    四男(今年から正式加入とのこと):バンジョー

    という実の四兄弟からなるユニット。(30歳前後という年齢)
    主に昭和初期の流行歌をカバーしています。情感豊かな歌詞と心に染み入る音色がいい。

    今回は、ちょうど5月から交流館の3階で「佐藤惣之助展」をやっていたので、惣之助の歌を多く歌って頂きました。

    第1部では、惣之助を中心に3人で演奏。
    「青い背広で」、「人生の並木路」、「赤城の子守唄」、「男の純情」、「花の広東航路」……など。


    第2部は、四男も加わり、
    「君恋し」、「お富さん」、「憧れのハワイ航路」、「青春のパラダイス」、「酒の中から」、「緑の地平線」……など、ほぼ立て続けに12曲。会場の熱気も凄く、お客さんは手拍子を入れていたり、一緒に歌っていました。


    終わるとすぐにアンコールの嵐。
    「東京の空青い空」、「青い山脈」を歌って下さいました。


    にしても、佐藤惣之助の作詞はいいですね。なんでも、歌を頼まれるとサラサラサラ~とすぐに詞を書いていたとのことです。
    川崎に生まれ(川崎信用金庫本店の所在地が生家)、川崎で育った偉大なる人物の一人だと思います。

    惣之助は今月の24日(日)までやっておりますので、是非来てください。
  • 2018/05/19 5月19日(土)街道講演会

    今日も蒸し暑かったですね。まだ5月なのに……(;´Д`)

    さて、5月19日(土)に街道講演会がありました。
    講師は、静岡大学名誉教授 本多隆成先生。「シルクロードに仏跡を訪ねて」というお話。

    西本願寺の第22世の門主 大谷光瑞が、1902年から1914年にわたって中央アジアにおける仏跡調査、いわゆる大谷探検隊の活動についてお話下さいました。

    先生のご専門は、徳川家康や東海道に関してなのですが、今回は同じ街道でもシルクロード。
    専門とどんな関係があるのかと思ったら、本多先生の祖父がその大谷探検隊の一員であった 本多恵隆(えりゅう)さんだったということで…!

    恵隆さんは、探検隊の写真担当で、隊員らや現地の様子、石仏などの写真を撮っていたようです。なので、話を聞いていると親しみやすく且つ詳しくお話下さったので、わかりやすい説明でした。また、本多先生自身も何回も現地に訪れて研究なさっているので、聞いていて楽しく学べました。


    次回は、7月21日(土)午後2時からです。詳しい情報はもう少しお待ちください。
    よろしくお願いします。
  • 2018/05/16 前座・二つ目 お昼の落語

    暑い日が続きますね。
    今日は、5月16日(水)にお昼の落語がありました。

    前座は三遊亭ぐんまさん、二ツ目に柳家ほたるさんでした。

    まずはぐんまさんから。
    名前が「ぐんま」だけに、やっぱり群馬出身。三遊亭白鳥師匠の2番弟子だそうです。

    登場して喋りだすと、まず勢いがある。声も大きく、活舌もいいので、将来に期待したい一人だと思いました。まくらもなかなか面白く。なんていったって川崎市民を褒めて持ち上げる持ち上げる。その代わり群馬を下げてましたが(実は筆者は群馬県出身なので、なんとも言えない…笑)


    本題のお話は、『ガマの油』。
    声色も使い分けていて、よかったと思います。
    見どころは、香具師の口上。中でも、大儲けした香具師は、酒を飲んで酔っ払ってしまい今度は酔っ払ったバージョンの口上をするところが目玉でしょうね。

    続いては、ほたるさん。
    柳家権太楼師匠のお弟子さんだそうで。ほたるという名前は、師匠の前座名だったとのこと。その権太楼師匠の師匠は、柳家つばめ師匠という名で。動物や昆虫の名前一家なんですね。

    まくらの時の雰囲気が明るく、お客の空気を読んで会場を楽しませようとする素質があるなと感じました。


    話は『幇間腹』。太鼓持ちのお話。贔屓にしてもらっている若旦那に、いつも調子のいいことばかり言っていとある幇間。最近 鍼に凝りだした若旦那。針の稽古は今まで壁と畳ばっかりだったが、ついに人間にやってみたいと思い、あの幇間を使おうとたくらみ……。まぁひどいお話。

    中入りに入る前に、色紙プレゼントコーナー。2人にはイラストを描いて下さり、それがかわいいのなんの。じゃんけん争奪戦でした。


    中入り後は、再びほたるさんの登場。
    お題は『百川(ももかわ)』
    江戸時代、実際にあった料亭を舞台にしたお話。そこで、かなりぼんやり&訛りのひどい田舎者の百兵衛という奉公人が、百川の2階で飲んでいる魚河岸の若い衆とのチグハグなやりとりが始まり……。

    特に田舎者のキャラクターが面白く、しゃべるたびにお客さんが笑いだしてました。また、登場人物たち一人ひとりに対する表情が良かったです。


    次回は、少し間が空きますが、9月19日(水)午後2時から始まります。
    どうぞお楽しみに。
  • 2018/04/21 4月21日(土)江戸時代の粋に遊ぶ「民謡の技芸あれこれ」

    4月21日(土)に江戸時代の粋に遊ぶがありました。今回は、「民謡の技芸あれこれ」という民謡舞踊を中心とした出し物でした。お越しくださったのは、モード・アルシャンボーさんというカナダ人女性です。
    また お囃子に、お師匠さんであるムラマツ芸能技塾の村松喜久則先生、コロムビアレコード専属歌手の京極加津恵先生、そのお弟子さんの三味線担当をした三木聖香さんも来ていただき、より華やかな舞台になりました。


    まず初めに日本各地にある民謡を、まるで日本旅行してるかの如く、モードさんの語りを加えてお唄を披露してくださいました。
    大田区の民謡「羽田節」、「二上り甚句」、足立区の民謡「千住節」、熊本の民謡「おてもやん(別名:熊本甚句)」、山形県酒田市の民謡「酒田甚句」、秋田県の民謡「秋田甚句」の計6曲。最後の秋田甚句の時には、モードさんに踊って頂きました。
    民謡舞踊と日本舞踊は種類が違く、民謡舞踊(民舞)は言ってみれば、働く民衆の手で作られてきたものということです。その土地にまつわる神様、自然や先祖に向けて作られたのが「民謡」なんだそう。

    甚句というのも、日本の伝統的な歌謡のひとつで、その土地土地で歌われた唄とも、神様に供える唄とも言われているものです。
    日本独自の発声法でコブシが利いていて。スカッとしたよく通る声で歌い上げるので聞いてて気持ちがいいですね。日本人でも難しいと思うのに、凄いなぁと思います。


    モードさんは、幼少期からアジアについて興味があったようで。日本に来たのは大学の時で、2回目に来日した時に日本らしい体験がいくつかしたいということで、その中の一つに三味線があったといいます。それが村松先生との出会いだったとのことです。

    休憩をはさみ、第2部は体験コーナー。
    日本最古の民謡である「こきりこ節」を題材にしました。
    富山県南砺市の五箇山地方のもので、田踊りとして有名です。

    また、「ささら」「棒ささら」も持ってきて下さり、代表者数名が舞台へ上がり楽器の体験をしました。筆者も最後にささらを触らせていただいたのですが、不思議な形をしており、うまく音を出すのがちょっと難しく、手首のスナップをきかせないと、シャッシャッと音が出ないという…(苦笑)



    こきりこ節を披露してるところ。

    それから小中学校の音楽で習う「ソーラン節」も、村松先生たちの伴奏に合わせてみんなで歌いました。

    最後に「南部俵積み唄」を歌っていただき、京極さんの弾き唄&モードさんの民謡踊りで「秋田おばこ」を披露してくださいました。


    秋田おばこを披露してるところ

    お客さんの中には知っている曲が多かったようで、口ずさんだりノリノリで聞いている方が見受けられました。

    次回は、6月16日(土)14時から柳家紫文(しもん)さんによる「都々逸」です。
    お楽しみに。
  • 2018/04/18 4月18日(水)講談de交流

    4月18日(水)、講談de交流がありました。
    15時ぐらいまでは雨が降っていたので、足元が悪い中でしたがたくさんのお客様に来ていただきました。ありがとうございました。

    今回は前座の田辺凌天(りょうてん)さんと二ツ目の田辺一乃(かずの)さんにお越し頂きました。

    まずは、凌天さんから「村越茂助ー誉れの使者ー」。徳川家康とその家臣である村越茂助のお話。茂助は腕っ節は強くユーモアがあり、あの秀吉も一目置いている人物。しかし読み書きができないために他の家臣から馬鹿にされ……。
    雰囲気がとても穏やかな方でしたが、いざ本番になると声の調子が変わりますね。


    続いては、一乃さんの登場。本題に入る前に、少しまくらがありました。
    一乃さんは川崎市生まれの方なんだそうで。やっぱり地元からこういった方が出てくれると嬉しいもので会場内から拍手が。
    またお師匠さんは ひげの先生こと田辺一鶴氏のお弟子さんだったようで、これまた会場内が「おぉー」という歓声が。
    「イリオモテヤマネコは120匹ぐらいいるけれど、講談師は今80名ぐらいだから講談師のほうが絶滅危惧種。そんな2人の絶滅危惧種に遭えたなんてすごい」と笑いを取る。これでもう、つかみはOK。


    お話は「巴御前」。観客に女性が多かったこともあり(後で聞いたら、普段こんなに女性が来てくれることはないとのこと)、演目は女性が主人公のものでした。
    巴御前は木曽義仲の幼馴染で、日本では数少ない女性武将の1人。91才で亡くなるまでの彼女の一生のお話でした。


    中入りを入れて、再び一乃さんの登場。

    演目は「赤穂の早打ち」。


    赤穂浪士のお話です。話の中に東海道の宿場町を順番に並べてしゃべるところがあったのですが、それが面白かった! 地口を交えながら立て板に水のごとく喋り倒す姿に観客笑いと大拍手。
    これはちゃんと台本(?)があれば見せて欲しいな…と思ってしまいました(笑)

    そういえば講談って、先代の人たちのテープなどを聞きまくったり、師匠に稽古をつけてもらい教えられた通り忠実にしゃべるのか…?と思ったので、凌天さんに「講談って初めから自分で作るんですか?それとも代々伝わっているネタがあるんですか?」と聞いてみたら、「田辺流だと、台本みたいなものを渡されて。それを読んで、そこから少しずつネタを付け足したりして。その後師匠に聞いてもらい、直してもらうことが多いですね」とのこと。とっても嬉しそうに話すので「ああ、本当に講談が大好きなんだな」と感じました。
    にしても、初めて知りました。そういったところも、ちょっと落語と違うんですね。

    ちなみに、一乃さんは来年の4月に真打になるとのことです。
    これからも楽しませていただきたいですね。

    最後は恒例のサイン入り色紙ジャンケン。勝った方にプレゼントしました。

    終わったころには、雨も振り飽きたのか、いい天気に。

    次回は、7月18日(水)14時からです。
    お楽しみに。
  • 2018/03/21 3月21日(水・祝)

    21日は春分の日。
    なのに、11時頃から雪が降って来てしまいましたね。前日の天気予報も雪が降るとは言ってましたが、思っていたより降ってきてしまい…。(雪の写真撮っておけばよかった)

    そんな日に今日は前座・二ツ目お昼の落語がありました。
    足元が悪い中、いらっしゃったお客様ありがとうございました。

    まずは二ツ目の柳家花ん謝さんから。

    「笑いは健康にいい。特に声に出して笑う方がいいんです」とお客さんを煽る煽る。

    3つほど小話を披露し、ここでもお客さんを笑わせます。

    本題の落語は『真田小僧』。
    こまっちゃくれた金坊は今日もおとっつぁんを使って小遣いをせびっているお話。

    話のテンポがよく、お客を引き付ける力があるかなと感じました。
    (ちょっと、広川太一郎の喋りに似てると思ったのは筆者だけか?)


    続いては、前座の橘家かな文さん。
    お師匠さんは、橘家文蔵師匠。
    普通の講座は前座さんからですが、かな文さんが来月二ツ目に昇進するとのことで、あえて だそうです。

    『普段の袴』を披露。
    前半の身分の高そうな侍と、後半の八五郎のギャップ。
    特に煙草を吸うシーンが見せ所かなと感じました。
    あと、侍の時の声が貫禄があっていいと思いました。


    休憩をはさみ、花ん謝さんの登場。

    話は『竹の水仙』。

    名人と呼ばれた大工の左甚五郎を主人公とした、しみじみとした人情噺でした。
    竹から作った水仙なのに、本物のような花の香りがするなんて。それほど当時から、左甚五郎の腕が凄かったかわかるお話だと思います。
    左甚五郎の落語だと、他に『ねずみ』がありますね。


    最後に恒例の色紙プレゼントコーナー。
    かな文さんが二ツ目になりますが、花ん謝さんも今度真打が決まっているとのことですので、かなりレアな色紙。


    ジャンケンで争奪戦の風景。

    次回は5月16日(水)午後2時からです。
    お楽しみに。
  • 2018/03/17 3月17日(土)街道講演会

    今日は、2017年度最後の街道講演会でした。
    今回の講師は、草津市立草津宿街道交流館&史跡草津宿本陣からお越しくださった八杉淳さんです。

    以前、2014年11月24日(月)にも来ていただきまして、ご好評につき2回目です。

    八杉先生は、江戸時代の街道や宿場、江戸時代の旅の様子などをテーマに研究してる方です。

    今回は、「東海道と本陣」というテーマで、主に街道における本陣の構造・役割・利用形態などについてお話してくださいました。

    本陣の経営は民営だけれど、原則として建物を大名に貸すというスタイルなんだとか。

    半年もしくは1年前もから予約をし、だいたい数日前に打合せをして準備をするとのこと。その打合せでは、部屋割り・宿泊料などを話し合ったようです。
    また、泊まるときは本陣の者は、その大名の部下となるので羽織も使いの者から渡されて、宿入口までお出迎えをしていたとのことです。
    思わず、「へぇ」となる筆者。

    今までの誤解として、
    本陣で料理や布団を用意するという、今の旅館のような感じという説が強かったのですが、そうではないようで、すべて宿泊衆が準備をするとおっしゃっていました。
    お皿や布団、風呂桶も持って行くなんて(ただし大名個人のもののみで、家臣はなし)、当時はトラックがあったわけじゃないから、思っている以上にとっても大変な移動だったと思います。


    先生は柔らかな関西弁で、「実際に見てきたわけではないですよ」と笑わせながらも、分かりやすく解説されており、参加者は時折り相槌をしながら聞いていました。


    現在、東海道で残っている宿場は、旧草津宿本陣と旧二川宿本陣なんだとか。
    そのほか中山道や甲州街道などにも数か所残っているようです。

    大切な日本の文化遺産でもあるので、残っていてほしいですね。

    次回は、5月19日(土)午後2時から行います。
    内容・講師はまだ決まっておりません。
    お楽しみに。
  • 2018/02/17 2018年2月17日(土)「能楽」

    今日は川崎駅北口の自由通路がようやく完成!ということで、かなり賑わっていましたね。

    そんな中、交流館では江戸時代の粋に遊ぶがありました。今回は「能楽」です。
    喜多流の粟谷明生(あわや あきお)さんにお越しくださいました。

    筆者は、大学時代に能の講義を聞いていたので、実際に舞台に立っている方のお話が聞けることもあり、楽しみにしてました。

    まずは粟谷さんから、能の歴史話からスタート。
    能には、一番所属人数の多い「観世流」、次に多い「宝生流」、「金春流」、「金剛流」、「喜多流」の5つあります。
    しかし、江戸時代に入るまでは、「四座一流(しざいちりゅう)」といって、喜多流は入っていませんでした。その後、2代目将軍の徳川秀忠により「喜多流」も入り一流設立を認められたということです。

    流派によって少しずつ違うようですが、喜多流は、シテ方で武家好みの物なのだとか。


    また数ある能面の中から、4つを紹介。
    簡単に……。
    ・小面(こおもて) → 若い女の面。13~15歳ぐらいという。
    ・増女(ぞうおんな) → 年増の女の面。魅力的な女性でもある。
    ・童子(どうじ) → 少年の面。神の化身の時にも使われる。
    ・中将(ちゅうじょう) → 在原業平の面。悩んでいる顔なんだとか。何に悩んでいるかというと「モテ過ぎて困る」という。


    中将の面をつけているところ。
    粟谷さん曰く、「面をつけると視界がかなり狭くなる。顔の形がみんな違うので、目が少し離れていたりしている人もいるから、面をつけると穴がちょうどいいところにないものがあるので、片目を瞑って演じる時がある」とおっしゃっていました。
    舞を舞うのはもちろん、小道具を取り扱ったりしなければならないので動きが大変なのだなと感じます。

    次に扇とお扇子の違い、扇の持ち方の話。


    素踊りで「高砂」と「八島」を舞っていただきました。写真は「八島」から。


    ちなみに、日本舞踊などの踊りは「踊る」。能は「舞う」という言葉が適切。

    休憩をはさみ、お客さんの中から代表者に、扇の持ち方や身振り・すり足の仕方、お面をつけて扇を取るやり方、最後に全員で「高砂」を歌う体験を行いました。


    お話が上手で時々笑いを入れながらも、とても内容の濃い2時間でした。

    次回は、4月21日(土)14時から「民謡」を行います。

    出演者は、モード・アルシャンボーさんというカナダ人女性です。
    外国人初のプロの民謡家で、日本の文化にも大変造詣の深い方です。
    村松喜久則先生のお弟子さんで、NHKなどにも多数出演しています。
    民謡だけではなく、三味線、日本舞踊、お囃子なども名取りという芸達者な方です。
    外国人からみた伝統芸能の魅力なども語っていただく予定です。

    どうぞお楽しみに。

     

  • 2018/02/07 2月7日(水)講談で交流

    寒い日が続きますね。
    いかがお過ごしでしょうか。

    2月7日(水)に講談で交流がありました。

    お昼の落語と同じく、前座さんと二ツ目さんを激励しようという企画です。
    今回は前座は田辺いちかさん、二ツ目は田辺銀冶さんにお越しくださいました。

    まず初めに、銀冶さんから。とても華やかな方です!
    師匠は田辺一鶴さん。「いぶし銀のように精進しなさいという意味が込められている」とのことです。
    マクラに(講談でもマクラというらしい)昭和のオリンピック話や、寄席文字、ハリ扇子の話を少々したあと、「三泥棒出会い」
    明治中期が舞台のお話でした。

    お次は、いちかさん。
    なんか違うなぁ、何かやっていた方か?と思わず調べたら、元声優さんなんですね。

    演目は「湯水の行水」
    三方ヶ原の前夜(武田信玄と徳川家康・織田信長の間で行われた戦い)、物見から帰ってきて籠城を唱えた鳥居忠広に対して成瀬正義が腰抜けと喧嘩するお話。

    休憩を挟み、最後にまた銀冶さんの登場。
    今度は新作講談。川崎にゆかりのある坂本九が歌った名曲「上を向いて歩こう」を題材にした話。演目もそのまま「上を向いて歩こう」

    作曲家の中村八大を軸に、坂本九、作詞家の永六輔、ナベプロ創立者の渡辺晋を交えて面白おかしいお話でした。

    筆者は、昭和歌謡曲が好きなので、とっても面白かったです。
    講談はなにも歴史ものだけではないんですね。
    こういった最近の人物をテーマにしたものもあるんだと思いました。

    次回は、4月18日(水)14時からです。
    どうぞお楽しみに。