東海道かわさき宿交流館
ごあいさつ
東海道かわさき宿交流館 館長 北 沢 仁 美
2024年7月に当館館長に就任いたしました。
「東海道かわさき宿交流館」は、地域の方々の長年の活動を踏まえ、東海道川崎宿の歴史、文化を学び、それを後世に伝え、地域活動・地域交流拠点となることをめざして整備した施設です。
川崎宿は、江戸時代に東海道53次のひとつとして栄えた宿場で、現在の川崎の街の原点となる重要な歴史的資源ですが、戦災により、多くの資料を焼失し、江戸時代の宿場の面影は、そのほとんどが失われてしまいました。
そのような状況にあって、地元の方々をはじめとする関係者の皆様の多大なご協力により、川崎宿に残る記憶と記録を掘り起こし、さまざまな手法を凝らし、皆様に楽しみながら川崎宿を伝える施設として2013(平成25)年10月に開設いたしました。
2023年は開館10周年と川崎宿起立400年を迎え、川崎市市制100年の2024年には来館者50万人に達する見込みです。
皆様には、この施設にとどまらず、ここで得た情報や知識をもとに、川崎の街歩きへとつなげていただければ幸いです。
施設について
施設名称 | 東海道かわさき宿交流館 |
---|---|
施設目的 | 東海道川崎宿に関する歴史・文化等の展示を行うとともに、市民相互の交流を推進し、もって市民の文化の振興に寄与することを目的とする施設です。 |
所在地 | 川崎市川崎区本町1丁目8番地4 |
施設規模等 |
東海道かわさき宿交流館は、駐輪場との複合施設です。 敷地面積:約655㎡(駐輪場を含む。) 建物構造:鉄骨造4階建て 全体延べ面積:約1,992㎡(交流館:1,013㎡、駐輪場:895㎡、共用部:84㎡) 交流館各階面積:1階199㎡、2階173㎡(展示室119㎡)、3階173㎡(展示室119㎡)、4階468㎡ |
施設管理者 |
指定管理者「川崎市文化財団・川崎市観光協会グループ」 グループ構成員(公益財団法人川崎市文化財団、一般社団法人川崎市観光協会) グループ代表団体(公益財団法人川崎市文化財団) 指定管理期間:平成25年9月1日~平成30年3月31日 |
施設管理者の ホームページ |
上記の法人名称をクリックしてください。 |
建物構造 | 鉄骨造4階建て |
開館日 | 平成25年10月1日 |
交流館各階面積 | 1階199㎡、2階173㎡、3階173㎡、4階468㎡ |
各階平面図 | 1階 2階 3階 4階 クリックすると表示されます。 |
ロゴマーク
川崎の歴史に深い関わりのある東海道や多摩川をイメージした松葉と水辺の江戸模様を、線(道)で繋ぎ合わせた表現です。
施設誕生までの経過
川崎市は、東海道や大山街道などの街道と宿場、川崎大師の参詣などにおける人の往来と営みの中で文化を育んできた歴史的な経過があり、とりわけ東海道川崎宿は、川崎市において重要な歴史的・文化的資源となっています。
広域的な都市拠点として形成されている川崎駅周辺においては、東海道をはじめとする、地域の歴史的・文化的資源を活用したまちづくり活動が市民主体で蓄積されてきました。また、地域から東海道川崎宿の歴史、文化を学び、それを後世に伝え、地域活動・地域交流拠点となる施設の建設について提案や要望活動が実施されてきました。
川崎市では、羽田空港の国際化に伴う都市間競争への対応として、首都圏の利便性を活かした川崎市の個性を発揮しながら、国際的・広域的な業務機能の集積・強化を図り、広域からの集客力の向上をめざす賑わいのあるまちづくりを進め、新たな川崎のイメージアップに取り組んできました。
こうしたことから川崎市は、地域にある身近な歴史的・文化的資源に対する愛着と誇りを育み、まちの賑わいを生む、情報発信と地域交流の場である、東海道を活用したまちづくり文化・交流拠点施設として、「東海道かわさき宿交流館」を設置することとし、この施設を地域と連携した運営により活用し、地域内及び地域間の交流を深めるとともに、まちの魅力を発信し広域からの集客にもつなげ賑わいのあるまちづくりに貢献していくことが、施設の使命とされています。
川崎区における東海道関連のまちづくりの経過
平成9年3月 |
「川崎区区づくり白書」 ※東海道を活かした地域活性化を謳う |
---|---|
平成13年5月 |
「大川崎宿まつり」が開催される。 ※1601年に東海道宿駅制度ができて400 周年を記念して開催 |
平成15年3月 | 「東海道川崎宿を活かした地域活性化方策検討委員会」が「東海道川崎宿2023 いきいき作戦」を策定 |
平成16年4月 | 「東海道川崎宿を活かした地域活性化推進組織」(通称「東海道川崎宿2023」)が発足 |
平成21年3月 | 「東海道川崎宿2023」が「東海道川崎宿歴史資料館(仮称)整備基本構想」を策定 |
平成23年2月 | 川崎市が「川崎駅周辺地域における文化資源等を活用したまちづくりの考え方」を策定 |
平成23年3月 | 川崎市が「(仮称)東海道まちづくり文化・交流拠点基本計画」を策定 |
平成24年3月 | 川崎市が 「(仮称)本町駐輪場・東海道まちづくり文化交流拠点施設」基本・実施設計 |
平成24年3月 | 川崎市が 「(仮称)東海道まちづくり文化・交流拠点」展示基本設計 |
平成24年5月 | 展示制作開始 |
平成24年6月 | 「(仮称)東海道まちづくり文化・交流施設運営準備会」を発足 |
平成24年8月 | 施設建築工事開始 |
平成24年10月 | 「東海道かわさき宿交流館条例」制定 |
平成25年5月 | 建物竣工 |
平成25年6月 | 川崎駅東口周辺自転車等駐車場第9施設オープン |
平成25年7月 | 展示設置完了 |
平成25年9月 | 第1期指定管理者による指定管理開始 |
平成25年9月 | 「東海道かわさき宿交流館運営連絡会」発足 |
平成25年9月 | 開館記念式典開催 |
平成25年10月 | 「東海道かわさき宿交流館」開館 |
施設誕生までの経過【 詳細版 】
東海道かわさき宿交流館の開館までの地域における取組や展示制作に関するエピソードなど、開館までの歩みを紹介する冊子を川崎市が作成しています。
冊子「東海道かわさき宿交流館 開館までの歩み」
「東海道かわさき宿交流館 開館までの歩み」 PDFはこちら |